＜不登校＞「昼夜逆転」の問題は視点を変えて見てみると… | 不登校専門カウンセリング「北大阪セラピーラボ」不登校専門

不登校の子で昼夜逆転に陥っている子は非常に多く、小学生よりも中学生・高校生の方がその割合は多くなっていると思われます。また、「不登校の子の昼夜逆転」は最近に始まったことではなく、ずいぶんと昔から頭を悩ませている親御さんも多いことでしょう。

「眠るのが遅くなるから朝が起きられない」「早く眠るようになれば再登校できるようになるのでは？」、このような期待のもと、毎夜、早く寝るように何度も子どもに注意したり、朝はいつもより早く起こしにかかったり、起こす回数を増やしたり、目覚まし時計の個数を増やしたりとあの手この手を打って来られたことでしょう。しかし、相手(子)も年齢が上がるにつれ、早寝早起きどころか、反発ばかりが強くなり事態がいっそう悪化することもしばしばです。

ここで少し視点を変えてみてください。毎日普通に登校できている子は必ず早寝早起きをしているでしょうか？。私どもの調査では、中学生や高校生で22時や23時に眠りに就いている子はあまり多いという印象はなく、日付が変わって0時や1時、中には2時ごろにようやく眠りに就くといった子も少なくないようです。今はネット時代ですから、ネットゲームやSNS、YouTubeなどを遅くまでやっている子は決して珍しくないのです。特に、部活動をして帰宅し、夕食や入浴、もちろん学習塾・予備校に通っている子もいるのです。やっと自由時間が持てるのはせいぜい22時あたりかそれ以降になるのではないでしょうか？。おまけに、ネットでつながっている相手がクラスメートだったり、ゲームの進み具合が学校での話題にのぼるのであれば、友人関係をはぐくむ(続ける)意味でもある程度は必要かもしれません。

一方、不登校の子の中には、スマホやゲームのコントローラーをもったまま・YouTubeを観ているうちに寝入ってしまう子がいます。いわゆる「寝落ち」です。こんな子たちに比較的多いのは、何もしないまま寝ようと思うと、学校のことが浮かんでしまい、気持ちが不安定になって余計に寝つきが悪くなる子がいます。こんな場合は、相当のテクニックが必要ですが、「登校不安」について親子で話し合える関係を築くことを優先した方がうまくいきます。

また、不登校気味の子の場合、たまに登校した日に感じたストレスがうまく発散できず、モヤモヤした気持ちを紛らわせるためにネット・ゲームなどにふけってしまう子もいます。これは「不満・愚痴・文句」などを吐くことができる環境を作ってあげることでストレスはずいぶんと軽減します。

いずれも私どもの専門は「家族療法」のカウンセリングですので、発散相手(聴き役)は親御さんが適任です。カウンセラーが親御さんに対応(会話の受け答え)のアドバイスをお出しし、親子の会話を促進させることで不登校解決のお手伝いをさせていただきます。中学生・高校生といった思春期・反抗期の子と会話をすること自体が難しいとお感じの親御さんも多いと思いますが、それは話の受け答え・進め方次第です。私どもは30年以上に渡って「親子の会話」に重きを置いた研究をしてきています。