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<非行> アルバイト先では一生懸命がんばる子

【学校では不登校・非行、バイト先では皆勤賞で真面目】

高校生の非行タイプの子は、さぼりぐせ(不登校)・遅刻早退傾向・授業の中抜け・授業妨害・居眠り…。学校への取り組みは決して真面目とは言えません。そのつど先生に叱られたり、親に報告の連絡が入れば親からも厳しい言葉を浴びせられるでしょう。

一方、アルバイトに行っている子は、学校とは打って変わって休むことも遅刻することもなく、勤務時間内は一生懸命に与えられた仕事にいそしむ子が少なくありません。一体この違いはどこからくるのでしょうか。

不登校+非行の子が親と対立(反発)しやすいという特徴は「不登校の傾向でわかる子どものタイプ」でも紹介しています。

 

【学校とアルバイトの違いとは】

学校は「お金を払って行っているところ」、一方、アルバイトは「お金をもらう(稼ぐ)ために行っているところ」。まずは、根本的に「お金」に対する意味合いが違います。非行の子にとって学校は「わざわざお金を払ってるんだから、行く(登校)か行かない(不登校)は自分の自由だ」と考え、登校は「義務」というよりは、むしろ「権利」だと考えているようです。もちろん、担任や親に言われ不本意な高校に入学してしまった子や、親に「せめて高校は卒業しておきなさない」と言われて受験したなど、そもそも今の高校そのものに自主的に通えていない子も少なくありません。

一方、アルバイトは違います。初めの動機は「遊ぶお金がほしい」「バイクを買いたい」など、望ましいこととは言えないかもしれませんが、何より「自発的」です。そして、友だちや先輩のツテなどには頼るものの「自分で探す・見つける」というのが定番です。そのため「行く権利」がそもそもなく、どちらかというと「雇ってもらっている」「自分を選んでくれた」など、非行タイプの子の特徴にあるように「自分が必要とされている」という気持ちがなんとも気持ちよく、本人の自主性をさらに高めてくれます。

 

【親からの声かけの注意点】

イヤイヤ行っている高校に対して「せっかく入れたんだから」「高校ぐらい出ておかないと将来困るよ」「高いお金を払ってるんだから」など、親として言いたいことはだいたい一様でしょう。これらの親からの発言(声かけ)は、非行タイプの子にとって奮起するどころか、逆に作用することが多くなってしまいます。「言われれば言われるほど行きたくなくなる」「言われるほどに親に反発するようになる」と、不登校や非行をいっそう加速してしまう結果を招いてしまうわけです。

一方、アルバイトは、アルバイトだからといっても勝手に休まれては店(仕事)の運営に支障をきたしてしまいます。ただ、非行タイプの子たちを雇っておられる方(店長)は非行の子のタイプや扱い方な慣れておられる方が多い気がします。店長自身が昔ヤンチャ(非行)だったという話もよく耳にします。そんな事情もあり、非行のアルバイトの子への対応は「お前がいないと困る」「頼りにしてるぞ」「うまくなってきたなー」など、本人の「必要性・能力」などを買ってくれる上、日常的に雑談などを交わしてくれたり何かと気に掛けてくれるのが嬉しいのです。他にも休憩時にはジュースをおごってくれたり、タバコ(喫煙)を一緒に吸ったり…。こんな対応をとってもられると非行の子がすっかりと懐いてしまう(参照:愛着理論)のもうなずけます。

 

【非行の子にはアルバイト(店長)の良さを取り入れて!】

子どもへの対応がポジティブかネガティブか、過小評価するのか期待してやるのか、厳しく言うのか軽く言うのか、親として接するのかフレンドリーな先輩・友達のように接するのか…。アルバイト先での対応や声かけなどは、可能な範囲で家庭(親)にも取り入れていただきたいものです。アルドバイト先での様子が詳しくわからないという場合は、日常会話の中にアルバイトの話題に関心のあるような質問をしたり、非行の子の勤めるバイト先に「お客さん」として行ってみるのも一つの方法です。当の本人も「自分が頑張っている」と思えている場合、その勇姿を見てもらいたいのか「一回おいでよー」と親を招いてくれたり、シフトの入っていない日に「一緒に食べに行こうか~」など誘ってくれることも珍しくありません。

2022.03.23

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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