北大阪セラピーラボ

<非行> 非行の子が親と対立!~非行問題解決までの道筋~

【思春期になって目立ってくる反抗心】

小学生といえど5年生ぐらいになってくると、「思春期」=「反抗期」が始まります。それまで親のいうことに対して素直に応じていた 子が次第に反発するようになってくる時期です。これは自立に向けて成長する過程としては避けて通れない道ですし、反抗期が無いまま成人すると別の心配が出てきたりする場合もあります。また、思春期・反抗期が始まる次期は個人個人によって異なるため、早い子は小学校低学年から、遅い子は中学生になってからということも珍しくはありません。

 

【急に対応を変えられない親】

いくら思春期に入ったからといっても、見た目はまだまだ子ども。それに、長年つづけてきた対応を急に変えるのも難しいでしょう。子どもも少しずつ反発するものの、始めのうちは最後には親に言い負かされてしまい、機嫌を損ねながらも最後には親の言いつけに応じてしまうことに。それを繰り返すうち、子どもの反発は長くつづくようになり、次第に子どもの言い方もきつくなったりと、何とか親に負けまいという気持ちが強くなってきます。こうなってくると、親としても少しずつ対応を柔軟に変えざるを得なくなってきます。ただし、これはあくまで「一般的に見うけられるパターン」です。

 

非行タイプの子の思春期・反抗期】

非行タイプ・非行傾向のある子も思春期ごろから少しずつその片鱗を見せるようになります。しかし、他の子のように「反発・反抗」に止まりません。男の子なら髪型や服装を気にしたり、地域性はありますが、いわゆる「ヤンキー」のように突っ張ることが格好いいと考えるようになる子もいます。一方、女の子はいっそう見た目(オシャレ)重視に!。髪型や服装はもとより、化粧・ネイル・香水など、より大人の女性や異性を意識するようになってきます。彼ら彼女らはあくまで親(家族)よりも友だち重視。出かける頻度も多く、帰宅時間も遅くなってくるものこの時期です。中学生になると深夜の帰宅は当た

り前。時には友だち宅に泊まったり家を不在にする時間も増えてきます。

【いっそう激化しやすい非行の子と親】

やることが他の同年代の子と比べて目に余りことが多いことだけでも親の心配というよりも怒りがいっそう強くなります。かつ、非行の子をもつ親御さんにはいくつかの特徴があることがわかっています。それは、他の親御さんに比べていっそう「生真面目」で「正義感が強い」ということです。「悪いことは一刻も早く正さねば」「厳しく対応しないと非行がどんどん悪化していく」と、少しの脱線も許すことができないのです。このように、親の心配や怒りが強くなればなるほど子に対する叱責も強くなります。すると、非行の子もいっそう強く反発するようになり、やがて「きつく叱れば叱るほど猛反発し、親を避けるようになる」という悪循環を招いてしまい、「どうせ帰ったらまた怒られるんだろう」…、それがいっそう家に寄りつかなくなる原因の一つにもなるわけです。

 

特に、北大阪セラピーラボや過去の職場で非行問題解決のお手伝いをしてきたご家族が、例外がなかっただけに、もしも親自身も元ヤンで「少しぐらいのヤンチャは若いうちにやっておいた良い」とお考えならば当然カウンセリングに来られませんし、結果的に私どもも経験不足となり「得意・専門」とは言い難くなります。

 

【友だちといれば「楽園(パラダイス)」?】

ここまで説明すると、非行の子にとって家庭は「いつも怒られる・叱られる場所」=「自分は悪者」として扱われ、友だちといれば仲良くおしゃべりに興じ、イヤなことをいう子のいない「楽園(パラダイス)」のように感じているとお考えかもしれません。確かに、気を張らず気軽に過ごせるという意味では居心地は良いかもしれません。しかし、非行の子たちのことがわかってくればくるほど、意外なほどに「会話はするが中身があまりない」「発言は単語中心で、話が弾むほどではない」、他にも誰もがほとんど無言のままゴロゴロしていたり、各自がゲームしたり、スマホをいじるなど、同じ部屋(場所)にいても一人一人が単独行動ということも多いようなのです。唯一、深夜に公園で花火をしたり(悪さの共有)、バイクに乗せてもらったり(スリル)するときは楽しかったり、笑いが飛び交ったりすることがある程度。

 

【実は、家でも心地よく過ごしたい?】

初めのうちは新鮮味やスリルを感じたりできることで、非行仲間を一緒に過ごすことを楽しめていた子でも、それが長時間・長期間に及んでくると否が応にも飽きてきますし、話のネタも尽きてきます。そうなってきたら親の出番です。非行化してすぐは何をしても聞く耳を持てなかった子でも、親との接触を断って少し時間が経ってくると熱も冷めてきます。ここで以前と同じように「説教・さとす」という対応をとってしまうと、すぐに元の非行パターンに戻ってしまいます。

 

【ここまできたら非行・反発問題も解決間近】

上の説明にある友だちとのかかわり方を参考に対応していたくと、本人の反発心も薄れてきます。簡単に説明すると「長々説教する→短く一言で済ます」、「重苦しい雰囲気→軽~い雰囲気を作ってやる」「本人を無視する→気にかけてやる」「口を開けば小言・苦言ばかり→雑談や時にはほめ言葉をかけてやる」など、これらはほんの一例ですが、当ラボの非行のカウンセリングに来られた親御さんに対しても、親の本心をいったんガマンしていただき、家が居やすいと思えるような対応を第一に!」「対応のコツ通りに声かけしてもらえると意外と素直に応じるようになりますよ」「非行に走るには何らかのストレスがあるはずです。それを引き出せれば解決に近づきますよ」「弱気な面が引き出せればほぼ解決です」など、当面は「親として不本意な対応」をとっていただく必要がありますが、非行の子が素直になってきたら、親として随分と精神的に楽になってるはずです。

 

2022.04.22

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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