北大阪セラピーラボ

<不登校> 「仲良し家族」にも意外な盲点が!

「我が家は全員が仲良くやれているから不登校とは無縁だろう」…。確かに、どんな家庭・家族にも夫婦ゲンカ・親子ゲンカなどは時々あるのが当たり前です。一方、家族全員がお互いに何の隠しごともなく、いつもニコニコし、家に居てもどこに行くにも家族一緒。おそらく、「仲良し家族」は多くの方がうらやむかもしれませんし、理想の家族像だと考える方も多いことでしょう。

 

【仲良し家族にも「ある時期」になると問題が?】

ところが、仲が良ければ良いほど、子どもが「ある時期」にさしかかると一つの問題点が浮上してきます。その時期が「思春期」です。「思春期=反抗期」とも言えます。だいたいは小学校の高学年から遅くとも中学生あたりになるとほとんどの子が通る道ですし、たいていは高校の半ばか高校を卒業するころまでは「思春期・反抗期まっただ中」という方も多いでしょう。こんな時期になると「仲良し家族」にある問題が生じてしまう可能性があるのです。それが「仲良し家族=隠し事をしない」という不文律です。思春期というのは大人への一歩だとも言えます。大人になるには家族に頼らず、少しずつ自分のことを自分で決めたり、恥ずかしいことや言いにくいことが出てきたら、たとえ身近な家族といえども内緒・秘密にしておきたいことも出てきます。しかし、それが「仲良し家族」では許されないのです。ちょっと浮かない顔をするだけで、「どうしたの?何かあった?大丈夫?」と、本人の問題であるにも関わらず、あたかも家族全体の問題のように扱われてしまうのです。対する本人も事実を明かすのをためらったり、ちょっとツンとした表情を見せるだけでも、家族にとっては大問題なのです。

 

【思春期がもたらす不協和音】

本当は自分だけの問題であり、自分なりに解決したいと思っていても、(仲良し)家族は放っておいてくれません。「一人の問題=家族全員の問題」だからです。本人も心の中では「そっとしておいて!」「自分だけで何とかするから!」と考えていても、浮かない顔や険しい顔など、ニコニコ以外の表情を見せようものなら家族にとっては一大事として扱われてしまうのです。特に両親は動揺し、仕事にも家事にも集中できなくなってしまいます。

 

【思春期=変化の時期という認識を!】

私どもは決して「仲良し家族」を否定するつもりはありません。確かにケンカの絶えない家庭と比べると調和がとれている分、子どもの精神状態も安定し、心身ともに健やかに育っていかれることでしょう。しかし、思春期を迎えるころには「変化を受け入れる」という柔軟性はもっておいていただきたいものです。そして、思春期が通り過ぎるとまた元の仲良し家族に戻ることも十分に可能です。思春期=変化があって当たり前の時期・必要な時期だと考えていただくのが賢明でしょう。

 

【仲良し家族と「自立」の問題】

前述したように、思春期になると隠し事はもちろんのこと、自分に関わることは自分で決めたいという気持ちが芽生えてきます(他の家庭なら「ふん!」「ほっといて!」か部屋にこもってしまうのが定番です)。これこそ立派な成長の証です。「家族に守られ、なんでも親に相談し解決してくれた親」の元では子どもはまだまだ「依存」状態なのです(成人しても親に頼ってばかりいる子はそういう意味で心配なのです)対して、「自分のことは親に相談せずに自分に決める」というのは「自立」に向かうステップ(階段)なのです。ここを失敗しながらでも、一歩ずつ上がっていけて初めて「自立」と呼べるのです。もちろん、自分だけでは決められないことも出てくるでしょう。その時は親に相談にし、親としても「明確な解決策」ではなく、「ヒント」「情報」「経験談」などという形で話してあげる方が良いでしょう。そうすれば本人も「ヒントを元に自分で考える・決める」という形がとれます。いずれは自立し、独立し、やがて新たな家庭をもつためには大切な道筋だと思います。

 

【心身症家族】

私どもも不登校専門のカウンセリング・カウンセラーとして30数年やってきましたが、時おりこのようなご家族に出会います。以前は実際に親子そろってカウンセリングし、互いの話し合いの経過を観察していると、どんなタイプの家族かは判断できました。今は、本人ぬきのカウンセリングが中心ですが、相談内容が「不登校」の場合であっても、日常会話のやりとりについては必ずお聞きします。もちろん、グチや不満をこぼしている時や不安や弱気な発言の様子と、その時々の親子のやりとりを親御さんを通じてお聴きしています。すると、上記の「仲良し家族」のような特徴があり、かつ、不登校ということであれば、たいていは「腹痛・頭痛」など、身体症状を理由に休むことが多いことがわかります。もうおわかりでしょうか?本当の理由を言ってしまうと親が精神的に動揺してしまうから、それを避けたいからです。もちろん、腹痛・頭痛も心配されるでしょうが、本人の抱えている本当の理由を打ち明けるよりはマシだと判断できるのかもしれません。また、これまで悩み事を打ち明けたりグチをこぼすということがご法度だったかもしれません。このように、事実が他にあるにも関わらず、身体症状を訴える子どもを抱えるご家族のことを「心身症家族」(←リンク先は論文集などです)と呼んでいたことがあります(実際には上記のような家族の在り方を指しています)。

 

【不登校専門カウンセラーからの一言⇒「失敗から学ぶ」】

このように、心身症家族のことについては文献などを読むとわかることもありますが、実際は「不登校」の相談として対面した方が家族の問題を指摘(ダメ出し)する必要もなく、「この子にとって何が必要か」と、不登校の子を中心にカウンセリングを進めていくことができます。その方が、家族(親)が受けるダメージも少なく、やる気をそがれることなく前向きに対応してくださることができるわけです。

 

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所長 小川和夫

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2022.10.14

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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