北大阪セラピーラボ

<不登校> 二学期から再登校できる子・できない子の違いとは

大阪を一例にあげますと、公立の小学校・中学校の二学期(新学期)の始業式はだいたい8月25日あたりです(学級閉鎖・学年閉鎖の影響も)。この日(始業式)から再登校、または、この日から間もなく再登校できるようになる子と、再登校できない子との違いは様々な条件によって異なってきます。

 

【日常生活・行動面】

再登校できる子は、一学期の終わりごろから少しずつ短時間でも登校する意思を見せたり、再登校を真剣に考えているような発言や態度に表れる子が多いのが特徴的です。教室・別室に関わらず、一学期のうちにほんの短時間だけでも学校に足が向いた子(再登校できた子)は、「夏休み」をのびのびと過ごせるようになります。完全不登校のころと比べ終盤に頑張った分、「終わり良ければ総て(全て)良し」に似た感覚を味わうことができるわけです。また、夏休みの過ごし方にも再登校に必要な要素があります。家族旅行や帰省など、大きな動き(変化)を伴うことはなるべく8月の中旬(お盆)ごろまでには終えていただき、それから少しずつ、せめて夏休みが終わる一週間前には「二学期モード」に入っていけた子は期待も大きくなります。夏休みの宿題・課題を早めに終わらせることはとても良いことですが、それからピタッと勉強に触れないようになるよりは、二学期に入る少し前から筆記用具や勉強に触れておいた方が、二学期(新学期)の始業式も「温度差(リラックスと緊張感の差)」を小さくすることができるというわけです。

逆に、一学期の終わり=終業式も全く登校する気がないように見え、かつ、夏休みだからといってコレといった変化もなく、また、自由気ままに過ごしてきた子は上記の「温度差」は非常に大きなものになってしまうでしょう。そんな子は学校は「怖いところ・考えたくないこと」だと考えるようになり、どちらかというと、再登校・不登校・別室登校・テスト・受験など学校の話題を避けるだけでなく、学校のある時間帯は家の中に身を潜めようになります。当然、家にかかってきた電話にも出ないし宅配業者などが来ても居留守を使うということに。また、担任の先生家庭訪問しても会いたがらないのはこのようなタイプの子が多いようです。

 

【親子関係・親子の会話】

二学期から登校できる子は、親子関係も以前よりは良くなっているはずです。つまり「夏休み」を有効活用できたということです。最近も新型コロナ禍にも関わらず、昨年よりは行動制限がなくなっている分、親子で旅行や外食に出かけたり家庭内での親子の接点(関心のある話題・共通の趣味)などで話もしやすくなったのではないでしょうか?小学生ならば親子のスキンシップや母親とお風呂に入ったりといった機会も増えたかも。その中でも私どもが最も重要視しているのは「親子間の気軽さ」です。夏休みの過ごし方で子どもが親に安心感をいだけたらチャンスです。これまで日常会話や雑談中心だった親子の会話の中に、学校の話題喜怒哀楽といった感情を出しやすくなります。なかでも二学期の登校に対する「哀」に相当する「不安・迷い」などが出てきたらあと一歩です。ここを丁寧に扱ってあげることで再登校に導くことができるようになるのです。

一方、二学期(新学期)になっても登校の兆しすら見えない子は、夏休みもさほど有意義に過ごせなかったのでは?。一学期と変わりなく親を避けたり他の家族がいる居間・リビングには極力顔をださないままなのでは?このような子は「親子間の気軽さ」の反対の「気まずさ」がぬぐえていないのです。夏休みも終え不登校が長期化することで気まずさもいっそう強く感じるようになっているかもしれません。理想像は上記に説明した通りですが、親御さんなりに試行錯誤したものの、今一つうまくいかない場合は不登校の専門家に相談(カウンセリング)した方が良いかもしれません。

 

【親が納得できる方法で!】

以前どこかで「時間が解決してくれる」「自分でその気になれば登校する」と耳にしたことがあるというか、横行していた時期があったと記憶しています。そんなことを言うカウンセラーは単純に再登校させる術(すべ・ノウハウ)を持っていないか、事態を悪化させないための無難な方法(アドバイス?)だったのかもしれません。親なりに色々と試行錯誤したり、何件も医療機関・カウンセリングに相談に行ったり、不登校の書籍やサイトをくまなくチェックしたり、不登校の講演会・親の会など、やればやるほど「情報過多」になりすぎて、かえって親御さんの方がパニックになってしまうこともあるようです。「書いてあるまま・言われるがまま」実行するのではなく、まずは親御さんが「なるほど!」「それはいいかも!」と実感・納得できる方法・相談機関をなるべく絞っていただくことを強くオススメします。

 

北大阪セラピーラボ

所長 小川和夫

ktlabo.2018@gmail.com (24時間受付)

072-623-2018 (ご予約はなるべく「予約フォーム」を!。「電話受付」も可能です)

大阪府茨木市松ヶ本町5-41 レジオン小島508号室 (JR茨木駅から徒歩4分)

 

 

 

2022.08.28

北大阪セラピーラボ
代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

記事一覧へ戻る

不登校・非行チェックリスト
不登校 高校受験
不登校・非行ワンポイント記事
未分類
キャンペーン情報

北大阪セラピーラボへのアクセスaccess

<徒歩>(JR茨木駅から)

「JR茨木」駅の改札機を出て「左」に向かってください(=西口)。つき当たりを「左」に向いていただくと、ゆるやかな坂道の「歩道」があります。線路沿いにまっすぐ「イオンモール茨木」方面(大阪方面)に2分ほど歩いていただくと、「右側」に道が枝分かれしています。そこを曲がっていただき、すぐ左手にある白とクリーム色のマンションが「レジオン小島」です。 (1Fは「いえだ歯科医院」「美容室(ロンドンプラス)」で、看板などを目印にしていただくとわかりやすいと思います)。 エレベーターで5Fの「508号室」までお越しください。エレベーターを降りると足元に「消火器」があり、そこの左奥です。

(当ラボの一階の集合ポストには「KTL 小川」、玄関扉には「北大阪セラピーラボ」のプレートがあるだけです。「不登校・非行・カウンセリング」という表記はあえてしていません)

<「JR茨木」駅までの電車での所要時間>

<お車>

北大阪セラピーラボについてabout

北大阪セラピーラボ

〒567-0033 大阪府茨木市松ヶ本町 5-41 レジオン小島 508号室

072-623-2018 初めての方はメールフォームをご利用ください (カウンセリング中・夕方なども時間によっては電話に出られないことがあります)⇒空き時間に限り、電話受付も可能になりました。詳しくは「電話受付」のご案内ページをご覧ください

ktlabo.2018@gmail.com(→メールフォーム

「JR茨木」駅より徒歩 約4分

営業時間:10:00 ~ 20:00

定休日:月曜日の14:30以降〈祝日は休みません〉)

代表・所長:小川和夫(不登校・非行専門心理カウンセラー・ファミリーセラピスト)

ご予約ページのトップへ
ご予約