北大阪セラピーラボ

<不登校> 新入学からG.W.(ゴールデンウイーク)までの長い道のり

【新入学は大きな変化の時期】

小学生・中学生・高校生にとって、学年が進級することでクラス編成や担任の先生が替わるなど、それなりの変化を伴う為、一定の緊張感・不安感や逆に期待感などを感じる子が多いでしょう。一方、新入学は学年の変わり目以上に大きな変化が伴い、同様に緊張感不安感はいっそう強く感じて当たり前です。特に不登校に影響を及ぼすとすれば、一番大きな要素は「新しい人との出会い」でしょう。進学するたびに通学区域が広くなることもあり、それぞれが育ってきた環境や文化も違ったり言葉遣いが違うということもあり得ます。自分の通っていた学校が少人数であればあるほど「見知りぬ人」の割合も増えるため、社会経験の少ない小学生はいっそう大きな不安にさいなまれる可能性があります。

 

【新しい環境に馴染めるスピードの違い】

もともと社交的であれば新しいクラスメートとなじむのも早く、入学後といえどほどなくして友だち関係を築きクラスの中心的な存在になってしまいます。しかし、人見知りの強い子や新しい環境に馴染むのにもともと時間のかかる子であれば、クラスに馴染んだり、クラスメートと交流できるようになるまでにはそれなりの時間(日数)が必要です。用心深く控えめな子ほど時間がかかるのは当たり前です。

 

【入学してまもなくやってくる連休との戦い】

入学して三週間ほどでやってくるのが大型連休G.W.(ゴールデンウイーク)です。その年によってマチマチですが、長い場合は四連休・五連休も珍しくはありません。ほとんどの子にとって大喜びのゴールデンウイークなのですが、大きな注意点が一つあります。それは、ゴールデンウイークを迎えるまでにまだ学校やクラスメートたちと馴染めていない子です。このような子にとって、連休中は緊張感から解放されてある程度はリラックスできるのですが、連休の終盤から連休明けにかけて大きなプレッシャーとの戦いになってしまいます。「また学校が始まるのか―、イヤだなー」「あー、もうすぐ学校だと思うとドキドキする」と、連休中で息抜きした分、少しずつながらも登校慣れしかけていた気持ちが「ふりだし」に戻ってしまうことになるのです。おまけに頭の中には四月の緊張感がしっかりと残っています。

 

【G.W.(ゴールデンウイーク)明けが不登校の始まりに】

このように、ゴールデンウイークのような大型連休明けから不登校になってしまう子が意外と多く、私どもの不登校のカウンセリングにも「夏休み明けから不登校」と同じぐらい相談に訪れる親御さんが急増します。しかも、ゴールデンウイーク明けの不登校は、入学してから間もないこともあり「少し様子を見てから」と考えられる親御さんも多く、不登校のご相談のピークは五月の半ばから後半にかけてに集中する傾向にあります。

 

【不登校を防ぐための観察ポイント】

私どもも不登校の相談に来られる限りは全力で解決のお手伝いをいたします。しかし、不登校を予防できるならそれに越したことはないでしょう。長年不登校のカウンセリングを専門にやっておりますと、ゴールデンウイーク明けから不登校になってしまう子には一定の傾向が見うけられることがわかっています。その最たるものは、四月中は登校はしているものの、なんとなく憂鬱そうにしていたり、急にイライラしたり、食欲不振になったりなど「以前と比べて何かおかしいぞ」と感じることがあるはずです。これは子どもさんなりの「S.O.S.」だとご理解ください。さらに、何か悩みや問題を抱えていそうなのに、原因を聞きだそうとするとプイっとして喋ってくれない子は要注意です。「普段と様子が違う」「口数が少なくなった」、この二点は不登校防止に大きく役立つ視点です。親御さんのこれまでの経験から、どうすれば喋ってくれるか過去の経験などを思い出して対応してみてください。いくら何をしても語ってくれず、不登校が続く場合は不登校専門のカウンセリングを検討されれば良いと思います。当然のことながら、不登校の期間が短いほど早期解決のチャンスですし、年齢(学年)が低いほどちょっとした工夫で改善できることがよくあります。

2022.04.06

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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