北大阪セラピーラボ

<不登校> 執着心の強い子への対応

【「不登校」と「執着心の強さ」はセット】

たいていの不登校の子は執着心が強いと言っても過言ではないかもしれません。ただし、不登校の子は何事に対しても固執するというわけでなく、「自分の関心の強いこと」「大きな衝撃(ショック)を受けたこと」に対してのみ、いつまでも根強くこだわり続ける子が多いのが特徴です。身近なことを例にあげるなら、お気に入りの靴や服などは適度な期間で替えるということはせず、使用不能になるまでトコトン愛用しつづけようとする子がいます。ほころびや汚れなどを見かねて親御さんが「もういい加減あたらしいの買ったら?」とすすめても本人は頑なまでに拒否しつづけ、靴の底が取れてしまうまで、服はどう工夫しても着られなくなるまで使いつづけるのです。

 

【生まれ持った気質】

このような特徴は誰が教えたわけでもなく、幼い頃からその片鱗をうかがわせていませんでしたか?。モノを大事にするという意味ではある程度は許せるとしても、親のちょっとした「発言や行動」にショックを受け、以来、何かあると「あの時こう言っ

た!」「あの時こんなことをされた!」といつまでもしつこく覚えていられると、親としてさすがにうんざりということもあるでしょう。しかし、当の本人も悪気があって意識的に忘れないのではなく、「忘れることができない=頭から離れない」という性格や本能からきていることをわかってあげてください。時には数年、数十年にわたって頭から離れないということもあるほど根深く残ってしまうのです。

 

【執着心が強いがゆえに不登校に】

親と同様、学校生活においても教師やクラスメートからの何気ない発言や行動によって大きなショックをうけ、頭から離れずに登校を続けていると、次第にそれがストレスとなり蓄積してしまうことがあります。やがてストレスの我慢の限界を迎えたり、他のショックな出来事が重なってしまうことが引き金になり不登校になってしまう子も意外と多いのです。親や教師、クラスメートたちが「不登校になったけど、特にコレといった原因が見あたらない」と口をそろえておっしゃることがありますが、それはこのようなケースが代表的な例かもしれません。

 

【執着心の強い子の不登校を防ぐには】

これまで説明したとおり、最初のきっかけは誰かの何気ない一言や態度・行動であることが多く、当事者(言った・やった本人)も自分との因果関係がわからないということがほとんどかもしれません。また、何かショックなことがあった子が全て不登校になるかというとそうではありません。執着心の強い子は不登校のリスクが高まるのは否定できませんが、そんな子でも通常通りに登校できる子が多数おられます。「不登校になる子」と「登校できている子」の違いはどこにあるのでしょうか?。その一番の要因は「一人で悶々と抱え続けている」か「何らかの方法で発散できている」かです。一人で悶々と抱え続けている子は特に「夜」になると、思い出してしまう場合が多いようです。そのため、寝つきが悪くなったり、イライラしたり、ゲームやネットなどに依存するという形で気を紛らわせるなど、特徴的な行動が見うけられます。一方の「発散できる子」は身近な友人や、親(父への不満なら母)にグチをこぼしたり、ショックなことがかすんでしまうぐらいの「やりがいのあること」を見つけたり、自分なりの方法で乗り切っておられるようです。

 

【こんな時こそ親の出番です】

友人・親友は多くのことを共有しあえ、分かり合える関係ではあるものの、あくまで他人です。すくなからず気を使ったり、家庭や家族のことまでは話しにくいということもあり得ます。気兼ねなく何でも話せる余地があるのは「」だけなのです。その中でも、幼いころの記憶や母性本能の影響もあるかもしれませんが「母親」が最適な相手だというのは間違いないでしょう。お母さんが本人の一番の良き理解者になってやり、感情のはけ口の役割を果たしていただくことができれば、再登校の希望も見えてくるでしょう。こまかな対応のテクニックは不登校の専門家にアドバイスを求める必要がありますが、なにより、本人がかねてからイヤだったことや先々の不安などが気軽に口にできるようになり、しっかりと「あいづちをうってやる=聴いてやる」対応をとっていただくだけでも大きな安心感を得ることができるかもしれません。無理に「解決策をアドバイスしてやる」「気の利いたことを言ってやる」はもう少し先で良いでしょう。何より「一人で悶々と悩んでいる」が「お母さんに聴いてもらえた・伝わった」と感じるだけでも「孤立感」は少なくなります。また、それにより、解決の一歩手前にある「融通性・柔軟性」といった良い変化をもたらし、これまでの「恨みつらみ」も少し薄らぐかもしれません。

2022.05.05

北大阪セラピーラボ
代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

記事一覧へ戻る

不登校・非行チェックリスト
不登校 高校受験
不登校・非行ワンポイント記事
未分類
キャンペーン情報

北大阪セラピーラボへのアクセスaccess

<徒歩>(JR茨木駅から)

「JR茨木」駅の改札機を出て「左」に向かってください(=西口)。つき当たりを「左」に向いていただくと、ゆるやかな坂道の「歩道」があります。線路沿いにまっすぐ「イオンモール茨木」方面(大阪方面)に2分ほど歩いていただくと、「右側」に道が枝分かれしています。そこを曲がっていただき、すぐ左手にある白とクリーム色のマンションが「レジオン小島」です。 (1Fは「いえだ歯科医院」「美容室(ロンドンプラス)」で、看板などを目印にしていただくとわかりやすいと思います)。 エレベーターで5Fの「508号室」までお越しください。エレベーターを降りると足元に「消火器」があり、そこの左奥です。

(当ラボの一階の集合ポストには「KTL 小川」、玄関扉には「北大阪セラピーラボ」のプレートがあるだけです。「不登校・非行・カウンセリング」という表記はあえてしていません)

<「JR茨木」駅までの電車での所要時間>

<お車>

北大阪セラピーラボについてabout

北大阪セラピーラボ

〒567-0033 大阪府茨木市松ヶ本町 5-41 レジオン小島 508号室

072-623-2018 初めての方はメールフォームをご利用ください (カウンセリング中・夕方なども時間によっては電話に出られないことがあります)⇒空き時間に限り、電話受付も可能になりました。詳しくは「電話受付」のご案内ページをご覧ください

ktlabo.2018@gmail.com(→メールフォーム

「JR茨木」駅より徒歩 約4分

営業時間:10:00 ~ 20:00

定休日:月曜日の14:30以降〈祝日は休みません〉)

代表・所長:小川和夫(不登校・非行専門心理カウンセラー・ファミリーセラピスト)

ご予約ページのトップへ
ご予約