北大阪セラピーラボ

<不登校> 入学早々に「高校を辞めたい」と言いだす子

公立・私立を問わず、高校入学早々に「辞めたい」と言いだす子がいます。第一志望の高校に入学できなかった子だけでなく、入りたいと願っていた第一志望高なのに数日通っただけで「辞めたい」と言いだす子がいるのです。そんな子たちの心理状態はどうなっているのでしょうか。

1、イメージしていた校風と違っていた

受験する高校を選ぶ際、自分の学力(偏差値)に見合った高校を選ぶ子が一番多いでしょうか。偏差値を少しでも上げるために塾に通ったり、模擬試験を受けて自分の学力が上がった下がったと一喜一憂していた子も多いと思います。他には「部活動に力を入れている」「留学制度がある」「自由な校風が好き」「自宅から近い」など・・・。そして、それなりの心づもり(イメージ)を胸に入学されていると思います。ところが、入学した年から急に教育方針が変わって勉強が厳しくなったり、部活動をやりたくても、小テストの点数が悪いと部活動に参加できないなど、「思っていた高校と違うー!」と、ネガティブな気持ちが強くなり、気力が急激に萎えてしまう場合もあります。また、そもそも偏差値だけで選んだ子は校風や高校独自のルールそのものを知らず、入学してからびっくりするというケースもあるようです。

2、学力のコンプレックス

これは、頑張って勉強して少しでも偏差値の高い高校に入りたいと願っていた子が陥りやすいポイントです。中学校時代はクラスで上位だったり、たとえトップだった子でも、高校に入学したら一番下ということもあり得ます。中学時代は勉強面では優越感を感じていた子にとって、自分の学力がコンプレックスになってしまうこともあるのです。今まで味わったことがないストレスだけに、自分の立ち振る舞い方がわからなくなり、パニックに陥ってしまう子もいるほどです。中には「みんなから笑われる」と、事実か気のせいかは別にして、大きなストレスになっているのは間違いありません。

3、孤立感が強い

小学校から中学校、中学校から高校へと進学するにつれ、児童・生徒の集まる地域が拡がってきます。特に、高校になれば、他の市町村から電車で通ってきたり、他府県から通ってくる子も少なくないでしょう。当然、住んでいる地域や出身中学校などによって生徒たちの生活環境や価値観はバラバラです。特に自分と同じ中学校から来た子が少ない場合、クラスの雰囲気が他の子たちに圧倒され、孤独感・孤立感を味わってしまうことに。周りは楽しそうに集まって笑い話をしているのに、自分は机に一人でポツン。周りの話に聞き耳を立ててみても、わからない話題が飛び交っているだけでなく、自分の好きな話題を話している子が一人もいない・・。孤立感の強さは入学早々から感じることも珍しくありません。数日だっただけで「この高校では友達はできない」と結論付けてしまう子も。

いかがでしょうか。いずれも大きなストレスとなり、長引くと不登校の原因の一つになりかねません。本来ならば、「1」「2」などは事前に情報として与えておくなど、手を打つこともできます。「3」についても「色んな中学校から集まってくるから、すぐには友だちができないかもしれないよー」など、少しでも心づもりをしておくだけで違います。

しかし、「辞めたい」と言いだしてからはそうはいきません。もし、「辞めたい」と言うだすまでにグチの一つも言わずに来た子なら、大きなストレスを自分一人で抱えてきたことで、いっそう孤立感が強まったことが考えらます。「辞めたい」と言いだしてからでも、「いつから辞めたいと思っていたの?」「どんなことが嫌なの?」などをしっかりとグチらせてあげることをお勧めします。重要なのは親の「対応」です。たいていの場合、「もうちょっと頑張ってみたらー」「そんなの気にしない方がいいよ」など、「説得」や「なぐさめ」が多いと思いますが、これはNGです。他の記事でも説明していますが、どんなネガティブな発言に対しても「同調対応」が効果的な場合が多く、しっかりグチってスッキリするということを繰り返すことで、退学を踏みとどまる可能性も十分に出てきます。

2019.04.19

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代表・所長 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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