北大阪セラピーラボ

<不登校> 早めの時間帯の「前向き宣言」は鵜呑みにしないで!

子どもの不登校が長引いてくると、当然親も焦ります。中学3年生なら「高校受験」、高校生なら「留年」と、いずれも期限が決まっています。親が焦れば焦るほど、子どもを急かしたり、登校の話を詰め寄りたくなるのは当たり前の心理でしょう。

家で話すだけではなかなか心を開かない子なら、ドライブ買い物外食に誘ったりする親の気持ちもよくわかります。気分転換させることで、子どもの気持ちをほぐし、登校に対して前向きな気もちにさせ、あわよくば前向きな発言を期待するもの当たり前でしょう

 

ここで、一点注意していただきたいことがあります。親が一生懸命に明るく和やかな雰囲気を作り、子どもを気分よくさせたりと工夫した場合、意外と子ども口から「明日は行くわ」「来週から行くわ」など、前向きな発言が飛び出すことがあります。親としては努力が報われた上、この上ない喜びでしょう。しかし、その発言の場所や特に「時間帯」に注目してください。ドライブの時間はわかりませんが、買い物・外食などはだいたい夕方か夜といっても早めの18時~20時ぐらいではないでしょうか?このような時間帯はたいていは家庭でも夕食時だったり、テレビをみたり、少なからず家族のほとんどが起きている(親は仕事の都合でもっと遅いことも)ことでしょう。このような時間帯は子どもにとっては「リラックスタイム」=「気分が紛れやすい時間」なのです。周囲には何等かの音が鳴り、人の声がし、この後も入浴・歯磨きなど「すべきこと」が残っている時は、気が紛れやすい一方、一つのひとに集中しにくい時間とも言えます。子どもも子どもで食事しながらスマホをみたり、テレビを観たりと「ながら食べ」をすることがあるかもしれませんが、共通しているのは「ながら」=「一つのことに集中していない」ということです。

 

一番のチャンスは、その日のすべきこと(眠る準備まで)を全て終わってからです。いわゆる「後は眠るだけ」というタイミングです。一日のことが全て終わるとじわじわと子どもの気持ちの頭にの中に翌日のことが浮かんできます。もちろん、ゲームやスマホにふける子もいるでしょうが、これは「すべきこと」ではありません。子どもによっては「翌日のことを考えないために気を紛らわせる」ためにゲームやスマホに逃げる子もいます。子どもによって様々ですが、翌日の学校(登校)のことが気になりだすのは早くて23時~24時ごろでしょうか…。こればかりは個人差があるため、もっと遅い子もいます。これは長期間不登校が続いている子でも同じです。

ずっと休んでいるから学校のことは考えていないからゲームやスマホを楽しんでいるんだと見えることもあるかもしれませんが、実は、不登校は親はもとより子どもにとっても一大事なのです。中学3年生なら、「中卒で終わったらどうしよう。仕事があるかなー」「通信制高校ってあるらしいけど、なんかよくわからないから不安」、高校生なら「あーっ、もうあんまり休みつづけたら留年になってしまう」「留年になったら他の高校に転校できるのかな―。通信制高校もなんかイヤだなー、親にも言いにくいし…」。

このように、夜が更ければ更けるほど不安が大きくなり、あまりに不安が大きすぎて寝付けない子はいわゆる

「寝落ち」するまで不安なことを考えないようにする子も。

 

最近は、ご両親ともに仕事をされている家庭も珍しくありませんし、母親が仕事をしていなくても朝早く起きてするべきことがたくさんあるでしょうから、あまり遅くまで付き合うわけにもいかないかもしれません。こんな時は不登校専門カウンセラーと相談していただき、可能な範囲でできることをやっていただくこともなります。決して「〇時まで付き合ってください」と強要はいたしません。父親の出番についても、日ごろの父子関係を教えていただいた上で判断させていただきますので、どんな方でもケースバイケースというのが実情です。ただ、「傾聴・話をしっかり聴いてあげましょう」(=もはやアドバイスとは言えないかも)とありきたいのことばかり言うカウンセラーでは、こんな場合はよほど口が軽い子でなければ手も足もでないでしょう。私どもはいくつかの提案(アドバイス)を試していただき、一番反応が良さそうなことを継続していただくような進め方をすることが多いです。もちろん、試行錯誤もあります。

 

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所長 小川和夫

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2022.10.21

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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