＜不登校＞独自の家族療法だからこそできる「本人ぬき」の再登校 | 北大阪セラピーラボ

現在の北大阪セラピーラボは、ご両親二人・お母さん一人に関わらず、不登校のほとんどが親御さんだけの来所で解決されています。このようなスタイルの不登校のカウンセリングの背景には、私のカウンセラーのとしての歴史が大きく影響しています。

約35年前、私が心理カウンセラーとして第一歩を踏み出したころは、伝統的な家族療法のカウンセリングを進めていました。家族療法には色々な流派がありますのが、私どもの根本は「構造派」と呼ばれる家族療法です。また、当然「家族療法」ですから不登校の子を含む家族全員が一堂に会し、特には兄弟姉妹・祖父母などを含め6人ぐらいを前にカウンセリングしたこともあります。

それが、年代を経るごとに「本人がカウンセリングに行きたがらない」という相談が増えてきたのです。それと並行して私どもも「本人ぬき」「親御さんだけ」で解決できるカウンセリングを方法を模索するようになり、最終的に行きついたのが「独自」の家族療法なのです。その後独立し、のびのびとカウンセリングできるようになった私は「より細かく・より丁寧に」に加え、「気軽に質問できて、笑いが混じるような雰囲気」「どなたにもわかりやすい具体的なアドバイス」などにいっそう力を入れるようになりました。

「その本人のことがわからないのでは？」「本人へのアドバイスはどうするの？」といった疑問をもたれるのは当然です。それを家族(ご両親、主にお母さん)に家庭内におけるカウンセラーになっていただくと解釈していただくとわかりやすいと思います。

他にも、親御さんに主役になっていただくメリットはたくさんあります。

・家庭内や親の前の方が、素の自分が出せる。＝カウンセリングの場では外面(そとづら)で受け答えする場合も。

・カウンセリングに通うと一、二週間に一回しかアドバイスがもらえないものの、親ならば毎日できるように。

・親と接触できる場所・時間は様々なため、ベストの場やタイミングで接することができる。

・会話が少ない子や部屋にこもりがちな子でも、改善のための工夫がその場でできるのは親御さんである。

・兄弟姉妹など他の家族との関わり方も、カウンセラー以上に観察できる。

・カウンセラーがアドバイスを出しても、家庭での受け皿(対応)がしっかりしていないと効果が上がらない。

・親が「(本人への)対応のコツ」がつかめると、今後の不登校予防にも活かせる＝S.O.S.を早期発見できる。

・本人のことで得た対応のコツは、思春期・反抗期を迎えた他の兄弟姉妹、時には父親にも応用できる。

……一例ですが、様々なメリットが期待できることがおわかりいただけるでしょう。

もちろん、肝心な「対応のアドバイス」はカウンセラーから親御さんに対して具体的(「こんな時どうするか＋会話レベルのアドバイス)にお出ししますので、ご安心ください。