＜不登校・いじめ＞ ”いじめ”の認知件数が過去最多に！ | 北大阪セラピーラボ

【”いじめ”が過去最多に！】

以前から年に何件でしょうか、「いじめ」が原因で自殺に至った小中高校生の事件が報道されてきました。特にテレビや新聞などで報道される「いじめ犠牲者」はたいていは自殺に至った子たちです。そのたびに学校関係者・教育委員会・第三者委員会などが、いじめ自殺として「(校長・教頭など)〇〇な子だったと聞いております」「(いじめ自殺として)認める・認めない」という会見を幾度となく目にし耳にしてまいりました。

※2021年のいじめ認知件数＝61万5351人。(小中高校と特別支援学校での人数　文部科学省調べ)

【いじめ不登校のカウンセリングを担当して経験したこと】

北大阪セラピーラボは不登校専門のカウンセリングですが、「いじめ不登校」もなかなかの割合を占めています。そこでお聴きする内容からも学校によって対応がマチマチだということはよくわかります。最も納得がいかないと感じたのは「いじめられる方にも問題があるのでは？」という担任教師の実に心無い言葉でした。これはもちろん母親からの伝聞ですが、被害者として扱われるべき「いじめられた子」の非をついてくる教師が実際にいるのなら、悲しいだけでなく、いじめられた子の親としてもいっそう落ち込み、憤慨し、気持ちのやり場をなくしてしまいます。もちろん、担任教師の交代をお願いしたり、転校を真剣に考えたり、中には自分(母親)の育て方が悪かったからこうなってしまったのかも、と自身を責めてしまうお母さんもおられます。

【本来の教師像とは】

少なくとも教師としては「それが事実なら大変なことです！。早急に調べます!!」ぐらいのことぐらい言えないものでしょうか？。私自身も大学では教職課程を取っておりましたが、ずいぶん昔のことですので今は変わっているかもしれませんが、そのようなことを教わったという記憶はありません。いえ、どこかで学んだかどうかという前に一人の大人としては良識のある対応をとって然りでしょう(もちろん、このような教師はごく一部だと信じています)。逆に、これは不登校の子の担任の先生の話ですが、親や子さえ良ければ毎日でも家庭訪問させていただきます、とおっしゃってくださる先生もおられるのも事実です。

【いじめを受けた時、家庭でできることは？】

私どもでは、親子の間では子どもが思ったこと・感じたことを自由に発言でき、それをしっかりと聴いていただく環境づくりは当然のこと、その中身は批判・不満・グチや不安・弱音・迷いなどの「マイナス感情」がどんどん飛び出すようにオススメしています。親側も励ましたり、なぐさめたりするというよりは「わかってやる」ことに重点を置いてくださった方がストレス発散の一助となります。あくまで「一助」ですので、それだけで解決するというわけではありません。実際のカウンセリングではより細かく、実際の親子関係を知った上でアドバイスいたします。それゆえ、全く同じアドバイスは二つとしてありません。また、カウンセラーが具体的な会話のやりとりをリアルに再現するような形で説明いたしますので、よりわかりやすいと思います。これは私どもの「持ち味・強み」の一つかもしれません。私どもは「不登校専門」という限りは、「話をしっかり聴いてやる(傾聴)」「しばらく様子を見る・見守る」という対応だけで解決させようという気は毛頭ありませんし、そのような対応を勧めるカウンセラーが今もいるようですが、私どもとしてはかなり懐疑的です。

【年齢や性別などでも対応の工夫が必要】

対応は小学校低学年・小学校高学年・中学生・高校生など、学年・年齢や、性別によっても工夫します。特に、小学校高学年から始まる思春期・反抗期の子には「〇〇したら？」などといったアドバイスなどはむしろNGでしょう。余計に反発されるだけでなく、親との会話を避けられてしまう可能性があります。対応のコツが多岐にわたりすぎるため記事として紹介できないのは残念ですが、今後の記事を通じて少しずつご紹介したいと考えています。