＜不登校＞子どもの「朝起き」でお悩みのお母さんへ (責任感編) | 北大阪セラピーラボ |親や家族主体のカウンセリング

「もう7時よー！起きなさーい！」「きのうは早く起きるって言ったでしょ！いい加減に起きなさい！」・・・、毎朝、子どもの朝起きに必死のお母さん。一方の子どもはいくら起こしても「zzz…」、ひどい時は「うるさい！」と暴言を吐かれることも。北大阪セラピーラボの不登校のカウンセリング現場でも当たり前の光景です。小学生・中学生・高校生と年齢を問わず、子どもの朝起きに苦労されている親御さんは多いと思います。

子どもの朝起きで悩んでおられるお母さんは、たいてい責任感が強くて頑張り屋さんです。
もちろんとても良い性格なのですが、不登校専門のカウンセラーとしては逆効果になることがあると言わざるを得ません。特に「責任感」。お母さんが責任感を強くもって起こせば起こすほど、子どもは「受け身」になってしまうのです。だからといって、朝起こさずに放っておくと当然のように「遅刻」か「欠席」に。これでは不登校問題の解決どころか逆効果。おまけに「お母さんがちゃんと起こしてくれなかったからだ！」と責任転嫁までされるハメに。

私どものおすすめは「責任感の比重」を少しずつ変えていくことです。ユニークな言い回しですが、不登校専門の北大阪セラピーラボならではのアドバイスだとお考えください。具体的に説明していきます。

例えば、「朝起きの責任」が完全にお母さんだけの場合、お母さんの責任感が「10」、子どもの責任感を「0」とします。この状態では子どもは「朝はお母さんが起こしてくれるもの」と感じ、自分で起きる努力は一切しません。最終的にこの比率をお母さんの責任感きが「0」、子どもの責任感が「10」へと逆転させるのが目標です。
それをあの手この手を使って子どもに見抜かれないよう、少しずつ変えていくのです。

具体的な方法としてまずは「声掛け」です。「最近、お母さん朝が弱くなってきちゃった」「あー、危なかった。今日もうちょっとで寝過ごすところだったわ」とか。
次に「起こし方」です。これまで大きな声で何度も必死に起こしてこられたお母さん。少しずつ穏やかな言い方に変えてみたり、5回声掛けしていたところを、間隔をあけて4回、3回にしてみたり。もちろん遅刻ギリギリの時は1回声かけを。こんな感じで色々とテクニックを駆使し、お母さんの責任感を減らしていきます。

最後はあくまで「予備」の方法です。日曜日や祝日などの休日に、あまり重要な用でもないのに朝起きを頼まれた時、あえてギリギリに声掛けしたり、ちょっと寝過ごしてみたり・・。これは朝起きに失敗した時、何かしらのマイナスを伴う可能性があるだけにお勧めというわけではありません。その他の方法は必要に応じてカウンセリング時に相談させていただきます。

子どもの口から「お母さん、しっかりしてよー」「最近のお母さん、頼りにならないなー」と出てきたら成功です。