北大阪セラピーラボ

<不登校> 新学年・新入学に備えるための春休み(不登校予防)

【4月=進級にともなうストレス】

まずは、小学校・中学校・高校の新学年への進級です。クラス替えはもちろんのこと「担任の先生」が代わることは、年齢の低い小学生の子ほど過敏に反応してしまいます。中学生や高校生も少なからず同様の変化は少なからずストレスを感じてしまいます。仲の良かった子とまた同じクラスになれるのか分かれてしまうのか、次の担任は厳しいのか優しいのか…。とくに私どもが勝手に名付けた「3K先生」=「厳しい・暗い・堅い」は避けたいと思っている子も多いことでしょう。

 

【4月=新入学は最大のストレス】

さらに大きな変化で、かつ、大きなストレスを感じるのは新入学でしょう。公立小学校から公立中学校の場合は数校が合併することもあり、見知らぬ子と接することに対してのストレスが大きく、私立中学を受験した子は公立の子が感じるストレスに加え「自分よりレベルの高い子ばっかりだったらどうしよう。勉強についていけるかなー」など、とても大きなストレスを感じることでしょう。さらに大きな変化は、「担任制」から「教科担当制」に変わることでしょう。授業ごとに先生が代わるわけですから、多い日には6人〜7人の先生と一定の時間を過ごすことになるわけです。そうなると上記の「3K先生」の一人や二人にあたってしまうことでしょう。友達や部活動などに慣れるのが先か、ストレスに潰されてしまうのが先か、これが中学一年生の不登校の決め手になる場合が多いのです。

他にも私立中学入学を機に電車通学に変わる子もいます。遠距離・電車に慣れていない子であれば、これも立派なストレス源になってしまいます。また、小学校時代は受験勉強や進学塾のお陰もあり、「優等生」で注目を集めていた子が「平凡な子」や「勉強の出来ない子に成り下がってしまうこともあり得るのです。しかも、成績がふるわなければ補習や小テストの再テスト攻めにあうことも…。これが理由で不登校に…。入学早々やG.W.(ゴールデンウイーク)に不登校になってしまう子はこのような子たちです。

これが高校になるとさらに遠距離になる場合も。言いかえれば広範囲(他の都道府県)出身の子同士が集まることになり、「育った文化」「言葉づかい」などの違いに面食らうことがあるかもしれません。特に高校に入学してすぐ不登校になってしまった子の記事はいくつか書いてきました。「思った以上に勉強がきつい」「高校での孤立」「思ってた学校と違う」「不本意(な高校への)入学」などが目立ちます。

 

【4月からの進級・新入学に備えて春休みにできること(本人)】

まずは簡単なことから。できれば春休みは電車を使っての外出、特に電車通学になる子は朝夕の「通勤通学電車」を少しでも経験しておいた方がある程度の心づもり(慣れ)ができるでしょう。これまで付き合ってきた友だち関係も、クラスが分かれた場合の「孤立」に備えてなるべく接しておいた方が良いかもしれません。スマホをもっていたり、オンラインゲーム(チャット)をしている子なら、4月に入ってもLINEやオンラインチャットで連絡できるよう手段を確保しておいた方が良いかもしれません。もちろん、長時間やりすぎることで親子の揉め事に発展しては元も子もありません。親子で時間などを約束した上で!。

孤立を避けるためには「部活動」も大きな役割を果たしてくれる場合があります。目的の部活動が決まっているなら春休みのうちに見学をするなど顔を覚えてもらうなど、「居場所」や「友人」確保を考えたり、面倒見のよい優しい先輩に恵まれればさらに安心でしょう。

 

【早めに家庭と学校との接点づくりを!(親御さんへ)】

すぐに不登校になってしまう心配がなくても、かつて不登校だった子の親御さんなら「また不登校になってしまうのでは…」と不安になって当然です。特に子どもさんが中学校や高校になると、これまでよりも口数がいっそう少なくなることがよくあります。そのため、学校には行っているものの、毎日がどんな心理状態なのかも把握しづらくなります。特に不登校経験者の親御さんには、可能ならば春休みのうちに学校に連絡し、何かあったら連絡をいただくことをお願いしたり、不登校のことを説明しておかれることをお勧めすることがよくあります。また、全てとは言えませんが小学校の方から中学校へ事前に連絡がいっていることもあるようで、中学校の方から「一度面談を」などと事前に学校に出向き、事前相談や打ち合わせなどを勧めていただける場合もあります。

 

【マイナスメッセージを聞き逃さないで!(親御さんへ)】

中学生・高校生になると、ゲーム・スマホや友人関係の方に目が向き、「親子の接点」や「親子の会話」が次第に減っていきます。思春期と言ってしまえばそれまでですが、やはり困った時・必要な時には親に何らかのS.O.S.を発信してほしいものです。私どものように不登校専門のカウンセラーは中学生・高校生と言えども、口数を増やすコツをいくつも持ち合わせていますが、一般の親御さんにとっては簡単ではありません。不登校になってしまえば、不登校のカウンセリングを考えなければならないでしょうが、なるべくならば不登校防止をはかりたいことでしょう。

そこで、一番お勧めするのは日ごろからの「マイナスメッセージ」を大事にしてあげてほしいということです。新学年や新入学への不安などが出てくるならそれに越したことはないのですが、日ごろから、特に3月のうちは進級や入学よりも3学期の終業式が終わったり、卒業式を終えた後の「解放感・開放感」の方が大きく4月のことはまだまだ眼中に無いことも。そうなると子どもたちの普段の関心事は友だちと遊ぶことや家でテレビやビデオを観たり、ネットやスマホでゲームをしたりYouTube動画などを観ることでしょうか。では、そこから糸口を見つけていくことにしましょう。

基本的に子どもたちは楽しいことをしたいと思い、楽しく過ごしているように見えますが、実は常にうまくいっているとは限りません。ゲームで負けたり、急にネット速度が遅くなったり、友だちと遊ぶ約束を寝過ごしてしまっていけなくなるなど、イライラしたり腹が立つことも少なくないはずです。他にも兄弟姉妹が家でうるさかったり親から遅寝遅起きをとがめられたり、「ゲームばかりでなく少しぐらい勉強しといたら?」など(子にとって)嫌味を言われたり…。こんなとき暴言を吐いたり、物や下の子にあたったりということもあるのでは?。

実は、暴言は立派なマイナスメッセージです。さらに物や下の子にあたるのではなく言語化できた方が良いのですが…。こんなに時に余計に対立・反発するのではなく、「言いたい放題いわせてやる」ことも大事だということなんです(賛成したり本人を最優先する必要はありません)。また、前に寝過ごして友だちと遊びそびれた子なら、次の約束の前日の夜には「あー、明日は起きれるかな~」と不安な気もちを口ついて出てくるかも。このような不安なことを口にすることが実はもっとも大事なんです。対応には細かな配慮が必要なため簡単とは言えませんが、自由にグチ・文句や不安などを口にできる環境をつくってやることです。これが何よりの不登校防止策と言えます。

「グチや不安をあんまり言わせると、余計に態度が悪くなったり不安が強くなるのでは…」。このように心配になる親御さんも多いことでしょう。実は、子どもさんの態度や口の利き方がさらに悪くなるのは、子どもが言ったことをちゃんと聞いてやれなかったり、とがめたりするためであり、また、不安を口にした時に励ましたりなだめたりすることで余計に不安な気もちを口にしにくくなってしまうのです。

2022.03.23

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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