北大阪セラピーラボ

<不登校・家庭内暴力> 家庭内暴力で疲弊した家族

【鉄は熱いうちに打て】

不登校専門のカウンセリングなのに、なんでこんな言葉を?と疑問を持てれる方もおられるでしょう。「鉄は熱いうちに打て」は、文字通りに解釈すれば「鉄」という金属は熱いうちの方が柔軟であるため、鉄製品や刀剣づくりなどの際に用いられるのはご存知でしょう。一方で、この言葉を現実に即して言い換えれば、「熱いうち」は「頃合いをみて・絶好のチャンスの時に」という意で、そのタイミングで手をうった方が物事がスムーズに運ぶという意味合いで使用されることが多いでしょう。そうであれば、不登校や家庭内暴力の子にピッタリの表現でしょう。

 

【「鉄は熱いうちに打て」の例外】

この言葉はどんなことにも通じるかというと、少なくともカウンセリングの分野ではそうではありません。不登校や家庭内暴力もそうですが、思春期・反抗期を迎えた子どもが何かにいきづまった時、いつか大事な話(不登校の原因追究・再登校の説得・家庭内暴力への説教など)をしなければなりませんが、そのタイミングはできる限り慎重にタイミングを計ってください。「鉄は熱いうちに…」のように、不登校になって(学校を休み始めて)「すぐ」というのは必ずしも絶好のタイミングとは言えないのです。たいていの子は、初めのうちは何も語りたくない・考えたくないと、現実逃避に必死になります。そんな時に「長期化させてはダメだ」と考えてすぐに話し合おう・説得しようと親が試みると、子どもの精神状態がいっそう悪化してしまうことがあります。不登校の子ならば、親を避けるようになったり、口をきかなくなったり、部屋にこもったり…、家庭内暴力の子ならば暴力がいっそう激化し、親のことを敵視したり「王様と奴隷」のような関係に陥ってしまうかもしれません。

 

【不登校だけの方がマジだと思えるほど、家庭内暴力の家庭が修羅場に!】

不登校「だけ」の子ならば、親や他人に対して特に迷惑をかけることはほぼありません。生活リズムが狂ったり、スマホ依存・ネット依存・ゲーム依存など、望ましくない行動に没頭するなど、親の目に余る可能性はありますが…。それに比べ、家庭内暴力の子を抱えた家庭は、不登校の子のような状況に加え暴力・暴言だけに留まらず「生活全般」において家族を大きく巻き込んでしまいます。特に一番の被害者になり得るのは母親です。「アレしろ・コレしろ!」「アレ買ってこい・コレを注文しろ!」と命令し、少しでも母親の反応が遅れたり、渋るような様子を見せると「暴力」をふるってしまいます。ひどい場合は弟や妹にも、中には父親までも同様の扱いをしたり「アイツ(父親)をオレに近づけるな!」と、完全に家族全員を支配するようになります。気に入らないことがあれば壁に穴をあけるのも当たり前、親が大事にしているものを壊すのも当たり前、自分だけ特別メニューの食事で当たり前。ついには、お金(買い物)の要求もエスカレートすることもよくあります。

 

【意外と外では良い子】+【カウンセリングの限界】

家の中では天下をとっていても、一歩外に出れば別人のように振る舞うという子も「当たり前」のように見うけられます。一部例外はあるものの、家の中で大声を出したりガラスを割ったりなど、目を覆いたくなることばかりする子でも、よくよく観察してみると大声を出すときには窓を閉めたり、ガラスを割ったりモノを壊すのも周囲の家の人に気づかれないように意識しているのです。また、母親が仕事をしている場合は、他人に悟られないために仕事を休ませること

もほとんどありません(仕事に行っている間は少しでも「息抜き」の場になれば良いのですが…)。腕に青アザなどのケガを負わせたとしても服を着たら目立たないところなど…。共通点は「他人に知られたくない=他人の目が気になる」ということです。近所の方と顔を合わせると簡単ながらも会釈したり…。ただし、この領域をも度外視する状態にまで悪化してしまうと、私どものカウンセリングではお役に立てない(=解決できない)かもしれません。他にも、稀に包丁を持ち出したり、マンションの上階から飛び降りようとする子もいますが、こんな場合は「緊急避難」ということで、外に避難したり、警察に助けを求める必要があるかもしれません。

 

【家庭内暴力中でも登校している子も】

家庭内暴力だからといって、必ずしも同時に不登校中であるとは限りません。普段は真面目に登校し、家に帰ってきたから暴力・暴言三昧という子も、北大阪セラピーラボのカウンセリングに家庭内暴力の相談にこられる方の半数とまでは言えないまでも、それなりにおられます。いわゆる外面(そとづら)と内面(うちづら)が極端に違う子です。いくら家庭内暴力の度合いがひどい子でも、学校では「おとなしい・目立たない」「部活動も休まずちゃんと来ているし、真面目に取り組んでいる」「家庭内暴力なんて信じられない」というのがたいていのクラス担任・部活動の顧問の先生の共通認識です。(※家庭内暴力を学校に秘密にしている親御さんもおられます)

 

【家庭内暴力ほど、早めのカウンセリングの開始を!】

これは家庭内暴力の相談を当ラボのカウンセリングで解決するための「必須条件」です。「カウンセリングの早めの開始」とは、「親の体力・気力の残っているうちに開始」していただきたいということです。これは家庭内暴力の程度(ひどさ)とは直接関係ありません。親の体力・気力のあるうちにカウンセリングを受けていただけると、多少ひどい家庭内暴力でも解決できるものが、親側の気力が萎えてしまっていると、あまりひどくない暴力であっても解決が困難になってしまいます。それどころか、気力がなくなってからカウンセリングをスタートしても、ほんの数回で中断してしまう家族(親)も少なからずおられます。もともと私どもは誇大広告のように「解決率100%」とはアピールしておりませんが、少なくとも中断される場合の一番の理由は「成果が上がらない」よりは「気力がつづかない」というケースの方が多い気がします。実際に、初回からうつむいてばかりのお母さん、途中で涙をぽろぽろ流されるお母さんもおられます。こんな時、一回のアドバイスですっかり解決できるほどのテクニック・ノウハウがあれば良いのですが、現実はそうはいきません。はじめは情報収集をしながらアドバイスをお出しますが、回を追うごとにより本人像や家族関係の理解が深まるためアドバイスの内容も細かくくお出しできます。それでも一回目からアドバイスがお出しできるカウンセリングは珍しい方かもしれません。また、アドバイスは有料の面談からとなりますので、一回目に無料のカウンセリング相談をお受けいただく権利はあるものの、ご利用は気力がそれなりに残ってられる方にオススメします。

 

※ 家庭内暴力は英語では「D.V.(ドメスティックバイオレンス)」ですが、昨今はDVは夫婦問題(夫が妻に暴力をふるう)に使用されることが多く、あえてDVという表現を用いませんでした。

 

※ 家庭内暴力については、他にも多くの情報がありますので、第二弾も執筆するかもしれません。

 

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所長 小川和夫

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2022.09.23

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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