北大阪セラピーラボ

<不登校> 思ってたところ(私立中学・高校)と違う!

厳しい受験戦争を経験してやっと辿り着いた・勝ち取ったゴール。それが新しい出発点になる「高校」または「私立中学」でしょう。
早い子は3年ぐらいかけて受験勉強にいそしみ、遊びや娯楽を我慢しつつ念願の受験を勝ち取れたことで「努力や我慢が報われた」と感じているかもしれません。
そして、念願の第一志望の学校(中学・高校)に入学!これから始まる充実した環境にさぞ期待を寄せておられることでしょう。これが不登校専門の私どもにとって最も大きな懸念なのです。
しかし、新しい中学・高校に入学してまもなく、急に学校を「辞めたい」という子が出始めるのです。第二・第三・滑り止めの学校でなく、第一志望に受かったというのに…。
いったいどうしたことなのか、子どもの急な爆弾発言に親御さんが当惑されるのも無理はありません。
厳しい受験戦争であればあるほど、入学先の学校(中学・高校)に高い理想を抱いてしまうのが一つの原因であるのは間違いないでしょう。実際に入学してみると、思い描いていたイメージの学校とは違う!というのはよくあることかもしれません。入学前の「入学説明会」に参加したり、「学校のホームページ」を読んでみても良いことしか入ってこず、限られた情報しか与えられなかったということも影響しているかもしれません。学習塾の先生も受験の専門家としては良いイメージを植え付けるのは当たり前かもしれませんが、不登校専門の立場からは「安定登校」という点では大きな不安がつきまといます。
 
そのような「急に学校を辞めたい」と言いだし、すでに不登校状態になったということでご相談にこられるご家族・ご両親は少なくありません。しかし、このような「思ってたところ(中学・高校)と違う!」と不登校になられる子は、入学後すぐの子ばかりではないんです。しばらく親に言わず我慢しながら通っていたものの、どうしても無理だと感じ、一学期の終わりや夏休み明けの二学期になってから同様の発言をする子も決して珍しくありません。このような形で不登校になる子は「五月雨(さみだれ)不登校=行ったり行かなかったり」「ある日を境に完全不登校」など、様々な形で不登校になっていきます。
 
それぞれの不登校のパターン、また、このような不登校を防止する意味でも親としてどのような心構え・態度で接すれば良いのか、不登校専門の立場から簡単にご紹介します。
 
【五月雨(さみだれ)不登校】
なんといっても、週のうち、何回かは登校できているということを活かしてください。久しぶりに登校したものの
親御さんにとっては、何とか次の日も続けて…と願いたいところですが、まずは、その日に登校して感じたストレスをしっかりと聞きだしていただき、上手に対応していただくことが不可欠です。
「登校するほどストレスが溜まる」と考え、まずは聴き役・感情のはけ口に徹していただくことが何より重要です。
 
【ある日を境に完全不登校】
ただちに再登校させることは困難ですが、登校していた頃に味わっていたストレス(マイナス感情)を後日でも結構ですので、引き出せるような対応が必要です。子どもが親を見たときに「(親が)滅入っている・落ち込んでいる」
と映ってしまうと、マイナス感情はいっそう出しにくくなります。当ラボのカウンセリングでは、アドバイスと同時にこんな時にどんな振る舞いをすれば良いかといった「演技指導」のようなことも指導させていただくこともあります。
 
【受験前の予防策】
上記で説明した通り、受験前の情報がプラス面の情報ばかりだと、入学後のショックが大きくなることを踏まえて
いただき、マイナス要素もしっかりと耳に入れてあげることが大切です。「受験に対するモチベーションが下がるのでは…」とご心配になられるかもしれませんが、良いイメージばかりを入れて入学させてしまうと、親御さんにとっても後々まで不安がつきまといます。何より「(親は)良いことしか教えてくれなかった」と、不登校=親のせい、となってしまうと、不登校のみならず、部屋にひきこもったり、親と口をきかなくなるといったリスクも生じてしまいます。

2021.04.11

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代表 小川和夫 (不登校・非行専門 心理カウンセラー)

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